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北里大学獣医学部教授・有原圭三(株式会社フード・ペプタイド代表取締役)が、食品を中心とした情報を発信します。

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ダンボールの牛と豚

No.55


 「ダンボールで立体造形」という見出しの新聞記事(東奥日報, 2009/9/21)で、「d-torso(ディートルソ)」というダンボール製の動物模型があることを知りました。製造しているのは、大分県の「アキ工作社」です。製品についてはホームページでかなり詳しく解説されています。私はこの手のものに結構関心があるので、早速、ホームページから、「丑段(うしだん)」と「豚段(ぶただん)」を注文しました。下の写真は、「丑段」のパッケージ(実際は、この紙が二つ折りになっています)です。


 パッケージの中には、切り込みの入った薄手のダンボールが3枚入っています(豚段は4枚)。ダンボールですから、当然、紙製です。レーザー加工機によるカットなので、パーツの切断面はかなりきれいです。


 組立て図にしたがって、パーツ(ダンボール片)を組立てる(はめ込む?)と、20〜30分ほどで下の写真のような牛ができあがりました。予想以上に精巧な作りで、パーツ同士のつながりも絶妙です。コンピュータによる設計が精密なためか、パーツがぴったりと差し込まれていくのは心地よいものでした。子供の頃作ったプラモデルの部品の粗さとは大違いです。


 写真では大きさがわかりにくいのですが、今回私が購入したのは一番小さい全長123mmのもの(1,470円)です。いくつかサイズがあり、最大のもの(全長2430mm)はかなりのお値段(189,000円)です。無着色のダンボールでは味気ないという方には、着色したダンボールを利用した製品もあります。私は赤色の牛も作ってみました。こちらも悪くありません。


 豚も作ってみましたが、いかがでしょうか。ピンクと黒のいずれも全長121mmです(1,281円)。豚の方が、牛よりも少し組立てやすいかもしれません。


 牛や豚以外でも、ペンギン、キリン、ネズミなど様々な動物が製品化されています。新聞記事によると、服飾展示会のためのマネキンをダンボールで作成したのが最初で、それが評判になったとのことです。ウォルト・ディズニー・ジャパンからのオファーを受け、ミッキーマウスなどのキャラクターも商品化されて人気があるそうです。また、面白い試みとして、このダンボール模型をサプライズギフトのパッケージとして利用しています。「豚段ハム」「しゃんぺんぎん」は、贈答品としてインパクトがありそうです。(下の写真は、パーツを取った後の「丑段」のダンボール片です。捨てるのがもったいないくらいの美しいカット面でしたので、写真を撮りました。)


 ところで、数ヶ月前にアマゾンでたまたま見つけて購入したものに、「立体パズル4D VISION 解剖模型」(青島文化教材社)があります。私は、「牛解剖モデル」と「豚解剖モデル」を購入しました。下の写真は牛モデルのパッケージです。


 パッケージには「対象年齢15才以上」と書かれているので、子供向けのおもちゃではないようです。価格はいずれも3,045円です。ホームページには、「海外模型メーカーFAMEMASTER社の立体パズル4D MASTERシリーズです」という簡単な解説があります。そのFAMEMASTER社のホームページを見ると、“Educational Toy(教育玩具)”という位置づけです。パーツを組立てると、下の写真のような立体模型になります。それなりに精緻なもので、骨格や内臓の配置に間違いはなさそうです。付属している小冊子「イラスト入りガイドブック」も、各臓器などについての一通りの解説が書かれています。


 今回紹介した牛や豚の模型は、かなりよくできたものですから、教育にも活用できそうです。楽しみながら、動物の体構造を理解することができるでしょう。「d-torso(ディートルソ)」は、学校・教育機関割引も行っているとのことなので、実際に教材として導入している学校もあるのかもしれません。家畜などの動物に関心をもつ若い方が増えれば、私たちの学部学科(獣医学部 動物資源科学科)の受験生ももっと増えるかもしれません。


〜追記〜

2009/12/25


「ダンボールの牛」の大きなもの(体長92cm)を購入し、研究室で組立てました。現在、研究室前の廊下天井から吊るして展示しています。写真を研究室のホームページでご覧になれます。

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