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北里大学獣医学部教授・有原圭三(株式会社フード・ペプタイド代表取締役)が、食品を中心とした情報を発信します。

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東京ミートレアと肉のミュージアム

No.65


 昨年暮れ(2009/12/3)に、フードテーマパーク「東京ミートレア」がオープンしました。東京ミートレアは、東京郊外の多摩ニュータウン(京王相模原線南大沢駅前)にあるフレンテ南大沢内にあり、北里大学の相模原キャンパスからも割合と近いところにあります。


 東京ミートレアは、株式会社ナムコが京王電鉄株式会社と協力して誕生させた日本初の「お肉料理のテーマパーク」です。私は、食肉を対象とした研究を行っているので、ぜひとも行ってみたいと思っていましたが、2月上旬に訪れることができました。


 パンフレットには、「都内の行列ができる有名店、東京初進出の地方人気店などおいしく食べて幸せになれる、7つのお店が集まりました。家族や仲間が集まったら、おいしさを五感でキャッチ! ちょっと贅沢、ちょっとご褒美、今日はどこでMeating!?」と書かれています。「とんかつパフェ」(2,000円!)の「清まる」など店舗については、マスコミで頻繁に紹介されましたし、ホームページやブログでもかなり取り上げられていますので、関心のある方は検索してみてください。実は、私は7つのお店よりも、東京ミートレア内に設置された「肉のミュージアム」に注目していました。


 しかし、この肉のミュージアム、関係者の方々には申し訳ありませんが、かなり期待はずれでした。一般の皆さんがどう感じられているのかはわかりませんが、お店の方の混雑具合と比べると、見学されている方は少ないようでした。はっきり言って内容が薄いですし、インパクトのない展示物ばかりで、「とりあえず作りました」といった印象は否めません。ドイツ・ベーブリンゲンの「食肉博物館」やオランダ・アルクマールの「チーズ博物館」、あるいは岩手県奥州市の「牛の博物館」のような本格的なミュージアムを期待したわけではありませんが、もう少し頑張ってもらいたいところでした。


 期待していただけに辛口の感想になってしまいましたが、今後の発展には大きな期待をしています。このまま、フードコートに形ばかりの展示があるような現在の形態にとどまらず、ミュージアム部分を充実させて、真の「テーマパーク」にしていただきたいものです。幸い、オープン後の入場者は多く大成功と報道されていますので、さらなる投資をする余裕もあるのではないでしょうか。もし、関係者の方がこの記事をご覧になりましたら、ぜひご検討ください。応援しています。


 これまでに株式会社ナムコが手がけてきたフードテーマパークは結構あり、「池袋餃子スタジアム」(2002年オープン)、「アイスクリームシティー」(2003年)、「東京デザート共和国」(2006年)などが成功しているとのことです。しかし、成功例ばかりではなく、すでに営業を終了したところも少なからずあるようです。東京ミートレアが短命に終わらず、フードテーマパークとして発展することを、食肉科学者としても望んでいます。


 東京ミートレアでは、3月31日まで「MEATにMEETスタンプラリー」を行っているとのことです。お肉好きの方は、この機会に訪れてみてはいかがでしょうか。

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96:工場見学本の出版ラッシュ(2011/07/11)
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食品のトピックス | 10:02 | 2010.03.24 Wednesday |