<< March 2024 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>

トピックス

北里大学獣医学部教授・有原圭三(株式会社フード・ペプタイド代表取締役)が、食品を中心とした情報を発信します。

<< セラミドと美肌食品 | main | 食物アレルギー対応食品 >>

ナノブロックで作る動物

No.127


 「ナノブロック」という玩具をご存知でしょうか。有名な「レゴ」や「ダイヤブロック」といったブロック玩具の小さめなものと言ってよいでしょう。詳しい情報は、メーカーホームページをご覧ください。「世界最小級ブロック」と名乗っているだけあって、最小のものは4x4mmです(下写真中央)。硬貨や右側のレゴと比べると、その小ささがよくわかります。

 先日、東京スカイツリー近くの「東京ソラマチ」で初めてナノブロックを目にし、下の写真の「ヒツジ」を購入しました。パッケージの中には、約150個のブロックと組立図が入っています。

 対象年齢12歳以上と書いてありますが、小学生には少し難しいのかもしれません。最近、老眼気味の私も結構苦戦しました。なんとか組み立てると、下の写真のヒツジになりました。角ばったブロックからできている割には、よくヒツジの特徴をとらえています。ちなみにこのヒツジは、顔と手足が黒いので、サフォーク種のようです。ヒツジについては、こちらの記事もご覧ください。


 せっかくなので、家畜は一通り作ってみようと思い、探したところ、当然あると思っていたウシはなく、「ブタ」が見つかりました。また、どういうわけか「鹿児島限定」という「かごしま黒豚」もあり、こちらも手に入れました。下の写真の手前が「ブタ」で、奥が「かごしま黒豚」です。両者は色が違うだけで形は同じですが、ブタの特徴はよく出ています。

 ナノブロックのパッケージには、それぞれの動物のごく簡単な解説が書いてあります。「ヒツジ」のは、「ヒツジが1匹、ヒツジが2匹・・・いつの間にか眠りにつくかも・・・」という他愛のないものですが、「かごしま黒豚」には「4本の足先、鼻先、尾の先の計6ヶ所が白いため、六白(ろっぱく)と呼ばれる。鹿児島を代表するブランド豚。」としっかりした解説です。「日本ではニンジンが好物とされることが多いが、リンゴや角砂糖などが好物とされている国もある。」という説明は、もちろん「ウマ」です。組み立てると、下の写真のようになります。


 はじめてナノブロックに挑戦しようという方には、ナノブロック付き公式ガイドブック『ナノブロックミュージアム』がよいかもしれません。Vol.1「上野動物コレクション」には、「ジャイアントパンダ上野動物園仕様」が付いています。50ページの薄い冊子には、ナノブロックやパンダのことが解説されています。


 完成させたパンダを撮ったのが下の写真です。こちらもなかなかの出来映えなので、パンダ好きの方へのプレゼントにもよいかもしれません。手に持っているのは、もちろん好物の笹です。付属のパーツで赤いリボンや青い蝶ネクタイを付けると、メスの「シンシン」やオスの「リーリー」にすることができるという細やかな工夫もされています。

 ところで、元祖ブロック玩具と言えば、やはり「レゴ(LEGO)」です。このプラスチック製玩具は、1949年にデンマークで誕生したそうです。実は、私はこれまでレゴを買ったことも組み立てたこともありませんでした。角ばったブロックから作られたものにはリアル感が乏しく、子供のころから好きになれませんでした。しかし、ナノブロックに触れてみて、ブロック玩具の良さがわかりました。ブロックを使うという非常に限られた条件で、対象の特徴をとらえる必要があるところに、かえって魅力があります。


 レゴの方でも何か作ってみようと思って手に入れたのが、「レゴシティ 養豚場とトラクター」です。あまり一般受けしないようなセットですが、よくぞこれをラインナップに加えてくれました。少々高価なセットですが、私にとってはかなり魅力的なものです。下の写真は、生まれて初めて買ったレゴを手にしてご機嫌な私です。


 パッケージの中には、下のようなパーツが入っています。4匹のブタの姿などもあり、気持ちが高揚します。残念ながら、ここ数日これを組み立てる余裕がなく、まだ手を付けていません。完成させたら、研究室のホームページに写真を載せます。


 一時は経営危機もあったレゴですが、その人気には根強いものがあるようです。数々の関連書籍も出版されており、最近出版されたものでも『レゴ アイデアブック』(下写真)があります。この種の本を眺めると、私などが知らなかったレゴの奥深さがわかります。

 私が小学生だったころ(40年ほど前)は、東京の区部でも乳牛の姿を目にしましたが(練馬や板橋の話ですが・・・)、さすがに最近ではそんなこともないのでしょう。家畜に接する機会の乏しい都会の子供たちが、ブロック玩具がきっかけで家畜に親しみを持ってくれることがあれば、喜ばしい限りです。



この記事に関連する記事はこちらです。ぜひお読み下さい。
251:パイプロイドアニマルズ(2017/12/25)
241:スタディホリック「化学」(2017/07/25)
235:ポップアップアニマル(2017/04/25)
228:BRIOの「Cow & Wagon」(2017/01/10)
227:肉トランプ(2016/12/26)
215:「えれめんトランプ」で元素制覇!(2016/06/27)
200:牛肉の部位がわかるパズル(2015/11/10)
139:黒マグロの解体フィギュア(2013/04/25)
134:動物の立体パズル(2013/02/13)
130:素敵な動物カレンダー(2012/12/10)
107:羊の本(2011/12/26)
91:実物大の家畜図鑑(2011/04/25)
88:家畜の写真集(2011/03/10)
55:ダンボールの牛と豚(2009/10/26)
その他のトピックス | 16:45 | 2012.10.25 Thursday |