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北里大学獣医学部教授・有原圭三(株式会社フード・ペプタイド代表取締役)が、食品を中心とした情報を発信します。

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大間の陸マグロ

No.202


 青森県の大間町は、マグロの町としてすっかり有名になりました。北里大学獣医学部のある十和田市は、同じ青森県内ではあるものの少々遠く、車で2時間以上かかります。


 下北半島の先端に位置する大間町は、本州最北端の地でもあります。三方を豊かな海に囲まれ、マグロ以外にもイカ、ウニ、アワビなどの海産物に恵まれています。下の写真は、本州最北端の碑とマグロのオブジェです。


 この大間町では、マグロに続く特産品として「 大間牛 」の生産にも力を入れています。 最近では、この大間牛を「 陸( おか )マグロ 」と名付け、ブランド化を目指しています。 下の写真は大間町の放牧地ですが、 牛と海が見える景色はなかなか魅力的です。


 現在の大間牛の枝肉は、「A4」評価が中心となっているものの、最高評価の「A5」を受けたこともあります。血統のよい牛の導入や飼育方法の改良により、大間牛の肉質は年々向上しています。大間牛の品種は、国内で飼育されている和牛の90%以上を占める「黒毛和種」です。下の写真は、八甲田湯ノ台高原で放牧されている黒毛和種です。


 大間町を訪れると、いたるところでマグロの文字や絵が目に飛び込んできます(下写真)。現時点では、間違いなく大間の看板的存在となっています。


 しかし、「陸(おか)マグロ」がもう一枚の看板になる日が来るかもしれません。「海」と「陸」の組み合わせはインパクトがあります。すでに、「大間町 食のツアー」のような企画も行われています。



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食品のトピックス | 11:00 | 2015.12.10 Thursday |