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北里大学獣医学部教授・有原圭三(株式会社フード・ペプタイド代表取締役)が、食品を中心とした情報を発信します。

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「海の幸」と「陸の幸」のコラボ

No.208


 今回は、下の写真の製品です。お馴染の「いかめし」のように見えますが、中に詰まっているのは御飯ではありません。何だかお分かりになるでしょうか。


 実はこれ、先月(2016/2/1)発売された「いかソーセージ」(日本ハム株式会社)なる製品です。似たような食品は以前からあったようですが、日本ハムようのような大手メーカーから発売されたのは、ちょっと意外でした。


 「いかめし」は私の好物で、よく東京駅で買う北海道森産のものは絶品です(下写真)。最初に「いかソーセージ」を目にしたとき、「いかめし」よりも美味しくなさそうに見えて、少し嫌な感じがしました。


 しかし、実際に食べてみると、なかなか絶妙なお味で、私はすでに何度か買っています。 イカとソーセージの相性がよいことに加えて、 日本ハムの良質なソーセージが光っているように感じます。 食肉加工メーカーによる製品化がよかったのかもしれません。


 ところでこの「いかソーセージ」、外見はイカですが、中身はソーセージです。水産加工品なのか食肉製品なのか判断に迷いますが、正解は食肉製品です(下の表示を参照)。ちょっと教科書的なことを言うと、食肉を主原料とする加工食品(食肉含有率が50%以上)のことを、食肉製品と呼んでいます。


 もうひとつ、最近目にした「海の幸」と「陸の幸」のコラボ食品を紹介しておきます。「海と牧場の恵み DHAヨーグルト」(株式会社ノーベル)という製品です。「海の恵み」というのはDHA(ドコサヘキサエン酸)のことで、原材料名には「DHA含有精製マグロ油」と記載されています。「牧場の恵み」の方は、もちろんヨーグルト(牛乳)です。


 食べてみて驚いたのは、わずかに魚(魚油?)の風味が感じられたことです。DHAが入っていることを、実感できるのかもしれません。マグロの刺身33切分のDHAとEPA(1カップ当り830mgと230mg)は、サプリメント並みの立派な含量です。さらにパッケージには、「栄養機能食品(葉酸)」や「ビフィズス菌(BB-12)が生きて腸まで届く!」といった表記もあり、機能性成分もコラボ状態です。なお、「栄養機能食品」に関する説明は、下記のような記載がされています。


 今回、「海の幸」と「陸の幸」をコラボレーションさせた2製品を紹介しました。昨今、様々なコラボが多いですが、食品においても目新しい食品を開発する場合の定石のひとつとなっているような感があります。個人的にはこの種の製品に関心を持っているので、今後どのようなものが登場するのか楽しみです。

この記事に関連する記事はこちらです。ぜひお読み下さい。
222:北里大学のコラボ食品(2016/10/11)
202:大間の陸マグロ(2015/12/10)
72:ロングセラー食品の秘密(2010/07/12)
52:売れないのは誰のせい?(2009/09/11)
43:幻のカレーヨーグルト(2009/04/27)
41:だから売れた!(2009/03/25)
食品のトピックス | 14:38 | 2016.03.10 Thursday |