2018.01.10 Wednesday
三沢パイカカレー
No.252
「パイカ」をご存知でしょうか。パイカとは、豚バラ軟骨のことです。肋骨(アバラ骨)周囲の肉はバラ肉ですが、肋骨の先端にある軟骨の部分がパイカです。
かつてパイカは、バラ肉を取った後に廃棄されることが多かった部分です。しかし最近では、軟骨の食感や軟骨周囲の肉の美味しさが注目されるようになっています。下の写真は、スーパーで購入したパイカ(84円/100g)です。軟骨といっても、肉が結構付いています。
豚肉の生産量が多い青森県三沢市では、パイカに注目したご当地グルメを育ててきました。パイカ料理のB級グルメとしての認知度が、徐々に高まってきています。青森県南東部に位置する三沢市は、米軍三沢基地がある街です。基地の存在も、独自の食文化発展に寄与してきました。
三沢市観光協会が2017年1月に誕生させた「三沢パイカカレー」は、発売1年を待たずして1万食販売を達成しました。パイカをたっぷり使ったスパイシーなカレーは、大人の味と言えそうです。
三沢パイカカレーは通販でも入手できますが、米軍三沢基地近くの「スカイプラザミサワ」等で購入することができます。
スカイプラザミサワでは、パイカを利用した三沢市ご当地グルメ商品である「三沢パイカ味噌煮」や「三沢パイカ赤ワイン煮」といったレトルト製品も販売されています。
コラーゲンが豊富に含まれているというパイカですが、なんといっても軟骨独特の食感がその魅力でしょう。豚バラ軟骨をパイカと呼ぶようになった理由は、はっきりとしないようです。有力な説としては、中華料理の排骨麺や排骨飯の「排骨」が「パイコー」と発音されるため、関係があるのではというものがあります。
青森県三沢市におけるパイカ料理の取り組みは、三沢市畜産公社が2006年に煮込み料理をイベントで提供したのがはじまりです。現在では、パイカ鍋やパイカラーメンなどが三沢市内の飲食店で提供されており、市内外の各種イベントではB級グルメ料理として評判も高まっています。
食品のトピックス | 14:00 | 2018.01.10 Wednesday |