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北里大学獣医学部教授・有原圭三(株式会社フード・ペプタイド代表取締役)が、食品を中心とした情報を発信します。

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輸出されるヨーグルト

No.253


 青森県新郷村は、岩手県境に近い人口約2,600人の自治体です。昭和初期に乳牛の飼育に取り組んだ新郷村は、青森県における酪農発祥の地とされています。


 新郷村では、今も酪農に力を入れた地域振興が行われています。下の写真は、新郷村のマスコットの「酪(らく)ちゃん」です。


 新郷村ふるさと活性化公社では、1996年に「飲むヨーグルト」の発売を開始し、村を代表する加工品に育ちました。2007年に登場した「飲むヨーグルト ザ・プレミアム」(下写真)は、熟成(発酵)時間を延ばして付加価値を高めた製品です。


 原材料は、新郷村産の生乳にオリゴ糖と乳酸菌だけというシンプルなものですが、評判の美味しさです。ニューヨークで開催された青森フェアがきっかけで、2016年からは北米への輸出も始まっています。昨年夏に青森市で開催されたシンポジウム「地方創生に向けた地域ブランディング戦略」(下写真)で、新郷村ふるさと活性化公社事務局長の角岸秀伸氏が「新郷村発“飲むヨーグルト”の海外販売展開」と題した講演をされました。


 ヨーグルトは輸出には不向きな食品と思っていましたが、このときの話を聞いて納得しました。凍結試験を繰り返すことにより、船便での出荷が可能となり、現地での価格も日本での2倍程度(2.99USD/150ml)に抑えられるようになったとのことです。現在、輸出実績のある香港に加えて、カナダや東南アジア諸国への販路拡大を目指しているそうです。


 地域振興策として、ヨーグルトの製造を手掛けている事例は多いですが、海外への輸出まで行っているところは稀です。「蒜山ジャージーヨーグルト」(下写真)が香港などアジア諸国に展開している例がありますが、ヨーグルトの北米輸出という話は耳にしたことがありませんでした。


 ところで、新郷村の観光資源として、「キリストの墓」があります。テレビ番組などで紹介されたこともあるので、ご存知の方もおられるかもしれません。「キリストの里伝承館」といったなかなか立派な施設もあります。ぜひ一度、新郷村にお越しください。



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食品のトピックス | 12:57 | 2018.01.25 Thursday |