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北里大学獣医学部教授・有原圭三(株式会社フード・ペプタイド代表取締役)が、食品を中心とした情報を発信します。

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ベイビーバックリブ

No.265


 出張でシカゴに行って来ました(2018/7/14〜22)。ということで、今回は米国にちなんだ話題です。シカゴに限らず、米国ではリブ料理をメインに掲げているレストランをよく目にします。下の写真の店にも、「Chicago Famous Pizza & Ribs」とあります。


 そんなお店(シカゴ)で、私たちの研究室の小宮佑介先生が手にしているのは、「ベイビーバックリブ」と呼ばれる料理です(下写真)。


 日本でもよく目にする「スペアリブ」は、豚などの骨付きのあばら肉や、それを調理したものです。下の図に示したように、「バラ側のあばら肉」と言ってよいでしょう。一方、「ベイビーバックリブ」は、「ロース側のあばら肉」です。


 日本では、豚からロース肉を取るときに、肋骨の間の肉もロースに付けます。しかし、アメリカやカナダでは、この部分の肉を骨に残してバックリブにします。小さな部分のリブ、あるいは親しみを込めて、「ベイビー」が付けられているようです。最初に「ベイビーバックリブ」をメニューで見たときは、てっきり子豚のリブかと思いました。


 バックリブは、スペアリブよりも肉に脂肪が少なく、柔らかさも優ると言われています。また、小ぶりなので、とても食べやすいです。北米では、バーベキューに用いる肉の定番となっています。


 米国やカナダのスーパーに行くと、たいていバックリブが置かれています。下の写真は、ウィスコンシン州マディソンのスーパーで撮らせていただいたものです。


 ラベルの部分を見ると、「Pork Loin Back Ribs」とあります。なお、「Loin」は、「肋骨と骨盤の間の、背骨の両側の肉」を指します。日本語では「ロース」と訳されてしまうことも多いのですが、肩から腰にかけての肉を指す日本語のロースとは完全には一致していません。


 最近は日本でも、米国やカナダ産のベイビーバックリブをインターネット等で購入できるようになりました。また、インターネットで検索すると、バックリブ料理のレシピが多く見つかり、日本でも人気が広がりつつあることを感じさせます。そもそもバックリブの肉は、日本で人気のあるロース肉なので、当然の流れとも言えるでしょう。

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食品のトピックス | 16:48 | 2018.07.25 Wednesday |