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北里大学獣医学部教授・有原圭三(株式会社フード・ペプタイド代表取締役)が、食品を中心とした情報を発信します。

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フィレンツェ中央市場

No.277


 昨年暮れ(2018/12)にイタリア旅行をした知人から、フィレンツェ中央市場の写真をいただきました。どうぞ使ってくださいとのことなので、今回はその写真を拝借して紹介することにします。実は、私もずいぶん前(2002/8)にフィレンツェを訪れたことがあります。ただ、そのときは、中央市場に足を運ぶ時間がありませんでした。


 フィレンツェの街の中心部は、「フィレンツェ歴史地区」として世界遺産に登録されています。この街の象徴とも言えるドゥオモ(大聖堂)など、見所がたくさんあります。


 18年前に私が訪れたときは、「幸運の子豚」を探した記憶があります。鼻をなでると幸運がもたらされるという言い伝えのため、鼻がぴかぴかに輝いていました。なお、「子豚」と呼ばれていますが、写真からお分かりになるように、実際は「イノシシ」です。


 さて、フィレンツェ中央市場ですが、写真のような屋内市場です。この建物は、1872年にミラノの著名な建築家によって造られたとのことです。


 この市場では様々な食料品が販売されているようですが、多くの方は食肉製品(ハム・ソーセージ類)に目を留めるようです。イタリアの食肉製品の多くは、微生物の働きを利用して作られる発酵食品です。


 イタリアには様々なサラミタイプの食肉製品があり、日本人が外観的に注目するのは、表面が白カビで覆われた製品ではないでしょうか。日本でもイタリアからの輸入品が販売されているので、下の写真のような製品を目にされたことがあるかもしれません。


 イタリアの代表的な食肉製品に、生ハム(プロシュート)もあげられます。その生産量の半分以上がパルマ産のものです。パルマハム(プロシュート・ディ・パルマ)は、世界三大生ハムの一つとされています。フィレンツェ中央市場でも、生ハムを扱う店舗がいくつかあるようです。


 牛、豚、鶏といった食肉も豊富です(写真左は牛ロース)。子豚の丸焼き(写真右)などもあり、見飽きることがなさそうな場所でしょう。


 イタリアはチーズの生産国としても有名です。モッツァレラ、リコッタ、マスカルポーネ、ゴルゴンゾーラ、パルミジャーノ・レッジャーノなどは、日本でもよく知られているものです。フィレンツェ中央市場にもチーズを扱う店舗は多いようです。


 フィレンツェ中央市場の魅力は、ここを訪れた多くの方がネット上で紹介しています。1階には食料品市場と飲食店があり、2階はフードコートになっているそうです。海外旅行では、食事場所を見つけることに労力を費やすことが多々あります。フィレンツェ中央市場のような場所をスケジュールに入れると、食事の心配もなくなります。


 冒頭にも地図を載せましたが、フィレンツェはミラノとローマの間にあります。フィレンツェの近くに、パルマとボローニャがあることに、私は注目しています。


 すでに触れたように、パルマは生ハム(プロシュート・ディ・パルマ)の生産地として著名な場所です。チーズ(パルミジャーノ・レッジャーノ)もまた、この地の特産品です。「美食の都」とも称されるパルマは、長く私が訪れたいと思ってきた場所のひとつです。


 フィレンツェとパルマの間に位置するボローニャも、気になる街です。「肥満の都」と呼ばれたことがあり、数々の料理が誕生した地です。ボロネーゼやボローニャソーセージは、その代表的なものと言えるでしょう。2017年にはこの街に、食のテーマパーク「FICO EATALY WORLD」が誕生しました。食に特化した世界最大の常設テーマパークとのことです。


 今年(2019年)、私はフィレンツェ、パルマ、ボローニャをまとめて訪れることを考えています。実現すれば、その様子をお伝えします。

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食品のトピックス | 15:04 | 2019.01.25 Friday |