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北里大学獣医学部教授・有原圭三(株式会社フード・ペプタイド代表取締役)が、食品を中心とした情報を発信します。

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ペットエキスポ in 中国

No.283


 先月(2019.3.14〜17)、「China Pet Expo 2019(CPE2019)」が北京で開催されました。東京ビッグサイトで毎年開催されている「インターペット」の中国版のような展示会です。想像していたよりも盛大なイベントで、中国におけるペット産業の勢いを感じました。


 CPE2019は中国らしい雰囲気を感じる一方で、欧米などの海外資本が中国市場を積極的に開拓している様子もうかがえました。


 会場内では、ペット産業関連の様々なブースが置かれていました。私が関心を持っている領域ということもあり、とくにペットフードやフード素材のメーカーブースに目がとまりました。やはり欧米メーカーのブースでは、長年の経験が生かされているようでした。


 もちろん、ペットフードメーカーなど日本企業も出展していました(下写真)。今後、日本ではペット関連市場の大きな規模拡大を望むことが難しいので、中国など海外市場の開拓は必然とも言えることでしょう。


 中国への輸出に力を入れたり、現地での生産をしたりするメーカーがある一方で、ペットフードなどの日本製品を中国に輸入する商社的な会社もあるようです(下写真)。日本語がたいへん上手な担当者の方から話を聞くと、ペットフードなどの日本製品は信頼感が高く、とても人気があるとのことでした。


 近年、中国ではペット用トイレなどの用品類の成長も著しいとのことで、この種の製品を展示するブースもかなり多くありました。写真のような日本製品も、目にしました。


 当然、ペット産業に参入する中国企業も数多く存在します。すでにペットフードメーカーもかなりの数が誕生しているとのことでしたが、いずれも日本ではまったく馴染みのない製品です。今後、このような企業が中国国内だけでなく、日本など海外へも進出していくのかもしれません。


 CPE2019はかなり盛況でしたが、日本や欧米で開催されているこの種の展示会に比べると、まだ洗練されていない感はありました。たとえば、多くの着ぐるみは垢抜けていませんし、中に入っている人もまったく仕事熱心ではありません。サービス面では、まだ課題が多そうなイベントでした。


 中国では、2017年の時点で全世帯数の17%がペットを飼っており、ペット関連産業の市場規模も約2兆円に達しています。日本の市場規模は約1兆5千億円ですので、すでにこれを超えています。ある予測では、中国市場は今後、毎年20%以上のペースで伸び続け、2020年には約3兆4千億円規模に達するとしています。日本のペット産業関係者も、中国の動向が気になることでしょう。

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ペットフードのトピックス | 14:28 | 2019.04.25 Thursday |