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北里大学獣医学部教授・有原圭三(株式会社フード・ペプタイド代表取締役)が、食品を中心とした情報を発信します。


安藤百福発明記念館

No.269


 安藤百福氏(1910〜2007)は、日清食品株式会社の創業者です。チキンラーメンやカップヌードルの開発者でもあります。今秋(2018/10)、NHKの朝の連続テレビ小説『まんぷく』が始まります。安藤百福氏と妻の仁子さんをモデルにした物語とのことです。そんなこともあり、最近、安藤百福氏が話題によくあがります。書店でも、写真のような本をよく目にします。


 安藤百福氏の足跡を詳しく知ることができる場所として、「安藤百福発明記念館」があります。愛称である「カップヌードルミュージアム」のほうが有名かもしれません。大阪・池田に1999年に開館し、私も8年前に研究室の留学生と訪れたことがありました。その後、2011年に横浜・みなとみらい地区にもオープンしました。先日、こちらを訪れる機会がありましたので、今回は安藤百福発明記念館(横浜)を紹介します。


 横浜の記念館は、大阪のものに比べると、かなり規模が大きいというのが第一印象でした。また、大阪の記念館は住宅街の中にひっそりと建っているのに対し、横浜の方はランドマークタワーやコスモワールドといった人気スポットにはさまれた場所にあります。私が訪れたのが日曜日だったということもあり、周辺はかなり賑わっていました。


 入館して最初に見学するのは、「インスタントラーメンヒストリーキューブ」という部屋です。ここには、1958年のチキンラーメンに始まる日清食品の3000点を超えるインスタントラーメンのパッケージが展示されています。チキンラーメンが誕生してから、60年目を迎えました。


 「百福の研究小屋」は、世界初のインスタントラーメンであるチキンラーメンが誕生したささやかな研究小屋を再現したものです。私が子供のころは、このような小屋をよく目にしましたが、若い方々にとっては珍しいようで、興味深い様子で見学しています。


 「安藤百福ヒストリー」というかなり広いエリアでは、安藤百福氏の生涯が紹介されています。安藤百福氏の立派な立像があり、私も一緒に記念写真を撮りました。「NEVER GIVE UP!」と題した巨大なパネルには、安藤百福氏を囲んで世界の偉人たちが勢揃いしています。松下幸之助氏の姿もありました。


 安藤百福氏のかかわった製品の技術的な解説も随所にあり、たとえば「フリーズドライ製法」が紹介されています。カップヌードルの具(えび、たまごなど)への利用(1971年)は、日本でフリーズドライ製法が広がるきっかけになったものとも言われています。


 「マイカップヌードルファクトリー」と「チキンラーメンファクトリー」は、この記念館で人気のあるコーナーです。マイカップヌードルファクトリーでは、自分で絵を描いたカップに、好みのスープとトッピング具材を選び、世界でひとつだけのオリジナルカップヌードルを作ることができます。私は、8年前に大阪の記念館でこれを作りましたが、結局食べずに今でも大切に飾ってあります。


 館内には、屋内アスレチック「カップヌードルパーク」や、8か国の麺を味わえる「NOODLE BAZAAR ワールド麺ロード」もあります。


 記念館の入口近くにある「ミュージアムショップ」も、人気の場所です。他では手に入らないものが多くあり、大量に買っていく方の姿がありました。ここでの一番人気は、「チキンラーメンまんじゅう」だそうです。


 横浜の安藤百福記念館(カップヌードルミュージアム)は、海から近い魅力的な場所にあります。「カップヌードルパーク」を散策することもできます。


 安藤百福記念館については、館のホームページでかなり詳しく案内されていますので、そちらもご覧ください。

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220:機能性食品と特許 〜食品の用途発明〜(2016/09/12)
110:食品と商標(2012/02/11)
72:ロングセラー食品の秘密(2010/07/12)
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食品のトピックス | 11:49 | 2018.09.25 Tuesday |